母性意識の深まり
母親が自分の母乳を子供に与えること、つまり母乳授乳を通して育児を行うことは、単に栄養学的な面ばかりでなく、母と子にとって心理的なきずなを深める意義があります。
『人間』として、子供を育てるうえで大変重要なことです。
また、母乳での育児を通して、子供の母親に対する愛着(アタッチメント)がごく自然に成立するようです。
すなわち、子供は、母親の胸に抱かれたとき、授乳者の鼓動が、母体内にいるとき経験した振動と同じものであることを知り、授乳者の肌のぬくもりに接して、精神的な安定を得るのです。
一方母親は、児の吸畷反射による哺乳から、児を得た実感を肌で再認識するとともに、児の生命力をしみじみと感じるのです。
こうした肉体的な接触を繰り返すことによって、母と子の精神的なきずなが深まってゆくようです。